2009年に放送されたドラマ「JIN-仁-」再放送されていますね〜
放送当時もすごく人気があったドラマですが、私このドラマ大好きで、見る度に毎回涙ものです^^
そして、ハーブの授業で歴史の話のときに、生徒さんにオススメしているドラマです!
俳優陣が素敵で、ドラマをただ楽しむのもいいのですが、ハーブの知識があるとよりこのドラマを楽しんで見る事ができますよ〜!!
(TBSサイト内より)
時代が大きく変わった江戸後半。現代の外科医(南方仁:大沢たかお)が江戸時代にタイムスリップをしてその時代では直せなかった病気を直し、様々な人の人生に関わっていくというドラマです。
当時は、今の様な白い薬というものがまだありませんでした。白い薬(=化学的に作られた薬)が作れる様になったのは19世紀半ばになってからです。それまでは、ハーブが薬だったんです。
ドラマの初めの方に「コロリ、コロリ」と世の中で原因不明で恐れられていた病気。そう!「コレラ菌」の事です。この時代、まだ目に見えない「菌」という考え方がありませんでした。南方仁が、排泄物に触れなければいい!という事を訴えているにもかかわらず当時の人には理解されない。
現代の様に「菌」によって病気になるという考え方は、『特定病因論』と言って、19世期後半に細菌学者によって言われる様になり、ペニシリンという抗生物質は20世紀になってフレミングによって、やっとで作られる様になります。
現代の人からしたら、当たり前になってしまったことでも、その当時、たかが100〜200年前まではそれが当たり前じゃなく、死ぬ病気だった・・・・
ハーブを学んでいるから、「薬はダメ」ではなく、必要なときにはちゃんと適切に使って欲しい、現代の白い薬のすごさを知る事ができます。
さらに、江戸時代はまだ外科的手術が一般的でなかったからこそ、日本の伝統医学である「日本漢方派」は南方仁率いる「西洋医学派」をよく思わず潰そうとする。その事もドラマではしっかり描かれています。
しかし、現代では西洋医学が当たり前ですよね。これもすごい時代の流れを感じませんか?!
江戸時代まで「腹切り、切腹」お腹を切ったら死ぬもの、ましてや頭を切るなんて・・・・と歴史が苦手の私でも江戸時代ってそういう時代だったんだろうな〜というイメージはあります。
その時代、無理で治せないと思っていた事が西洋医学の外科手術というもので治せるものとなった。
西洋医学がよく分からない、変な事をしている人々で怪しい・・・ではなく、だんだんと人々に受け入れられる様になり、また、明治維新によって(私は歴史は大の苦手ですが・・・・)時代は変わったんでしょうね〜
江戸時代まで「日本漢方>西洋医学」だったのが、明治にはいると「医師免許法」が施行されるのですが、漢方医は医者として認められず排除されることとなりました。なので、現代の日本には漢方医はいません。漢方を処方している方は、現代の「医師免許法」のもときちんと現代医学の医者として医師免許を持っている方が、さらに漢方の知識を身につけて漢方を処方している形になります。
この様な伝統医学から現代医学への変化をハーブの歴史を持ってドラマを見ることで、より感慨深いものとなり、医療や今の現代のありがたさを感じる事ができます。
現代では、ハーブなどの伝統医学が見直されてきています!!
現代の病気が「移る病気」→「作る病気」となってきた事。それには、ドラマで描かれている様な様々な歴史の上に今があるのです。
現在、新型コロナウイルス感染のため、「移る病気」の怖さも日々感じるところではありますが、あの時代はまだその原因が分からず、そこから菌という存在が明らかになり、そして対策がわかる様になった。そして薬ができて死ぬ病気ではなくなった。
なので、白い薬ができた事で、現代は「移る病気」で亡くなる方より「作る病気」、例えば、生活習慣病といわれるガンや心疾患、脳疾患、糖尿病による合併症や多臓器不全などで亡くなる方がほとんどだと言われています。
日々の生活の中で老化していく細胞を、なるべく老化をしない様に、ストレスと上手に付き合い、ならなくていい病気を作らない様にする。
その為には、伝統医学のハーブやアロマなど自然療法が見直されています。
この様な薬などハーブを学ぶ事で、ベースとなる知識があるからよりドラマに心を奪われ楽しんで見る事ができます。
そしてハーブのすごさ、白い薬のすごさを感じる事ができます。
いろんな人の強い思いがあって、大変な時代を乗り越えて今の時代がある事へ、自分自身が今この安心安全な時代に生まれ、生きている事に本当に感謝しかないな〜と思うばかりです。
ハーブを学ぶ人にはぜひ見て欲しいドラマですね〜
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